まずは,ActiveBasicで計算をやってみましょう。・・・でもその前に準備が必要です。
Discoversoft(http://www.discoversoft.net/)でActiveBasicをダウンロードしましょう。ダウンロードした "AB4.####.exe" (#### には数字やドットが入る)を実行すると,どこのフォルダにActiveBasicのファイルを設置するか尋ねられますので,適当なフォルダを指定して下さい。
次に,その中にある "ProjectEditor.exe" を実行して下さい。空の画面が表示されますが,そこで「ファイル」→「新規作成」→「Basicプログラム」を選択します。するとエディターが表示されますのでここにプログラムを書いていきます。
まず,次のように打ち込んでみましょう(「#prompt」は小文字に限ります。「Print」は大文字・小文字は区別しません)。
#prompt Print 150+36
#promptは,N88BASIC型のCUIプログラムを作成するときに書きます。第6章までこの #prompt でやっていきますので,毎回おまじないぐらいのつもりで書いて下さい。なお,Windows上のCUI(MS-DOSプロンプトなど)で動くプログラムを作成する #console というものもあります。
Print_(式)(‘_’はスペース)は,(式)の部分を計算して表示します。
「Print 〜」のように,プログラム中である動作を行う文は,命令文と呼ばれます。
ActiveBasicでは,[F2]キー(デバッグ実行)で実行すると,ファイルをコンパイルした後その場で即座に実行します。なおコンパイルの前には必ずファイルの保存が必要になるため,ファイルを一度も保存していない状態だとどこに保存されるかを尋ねられます。都合のよい場所に保存しておきましょう。
実行すると,
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と,計算結果が表示されるはずです。
数式は次のように記述します。掛け算・割り算を足し算・引き算より優先するというのは,数学の式と同じです。
演算の種類 | 演算子 | BASICの式(例) | 数学の式(例) |
足し算 | + | 150+36 | 150+36 |
引き算 | - | 150-36 | 150−36 |
掛け算 | * | 150*36 | 150×36 |
割り算 | / | 150/36 | 150÷36 |
累乗 | ^ | 36^3 | 363 |
また,計算順序を表すかっこも用いることができます。例えば数学の式で (100-23)×2 と書くのを,BASICで (100-23)*2
と書くことができます。
注:数学の式で,かっこの中にかっこが入る場合,例えば {(100-23)×2}2 のように { } と ( ) を使い分けますが,BASICで式を記述するときは,そのような使い分けは必要ありません。今の式なら,BASICでは ((100-23)*2)^2
と書きます。
数学では「2×y」のことを「2y」と書きますが,BASICではそういうことはできません。必ず「2*y」のように書きます。(ちなみに,「y2」のように書くと,「y2」という名前の変数になります[→ Lesson 3]。)
(1) 6×(5 - 3) (2) (7 + 5)・2 (3) | 3 + 5 |
2 |
問2 次のBASICの式を,数学の式に直せ。
(1) 5+3^2
(2) (4+6/9)^3
BASICには,組み込み関数といって,最初から利用できる関数があります。関数の名前は3〜4字が多いです。
例えば,Sqr という関数がありますが,これは平方根を表します。(「Sqr」の大文字小文字は区別します。組み込み関数はすべて大文字小文字を区別し,そうでない組み込みの命令文はすべて大文字小文字を区別しません。)
(例)
#prompt Print Sqr(4)
を実行すると
2
と表示されます。
#prompt Print Sqr(5)を実行すると
2.23606797749978と表示されます。
(1) | (2) |