三角関数は,以下のように定義されている。
平面上の座標において,x軸上の正の部分を始点として左回りに角度θを取り,原点からその角度に半直線を引く(図の赤い直線の部分)。この直線と,原点を中心とした半径1の円との交点のx座標をξ,y座標をηとすると,sin θ・cos θ・tan θは以下のようになる。
|
また,上の図から以下のことがわかる。
注 (sin θ)2 をよく sin2 θ と記述する(他も同様)。
通常プログラミング言語において,三角関数の引数はラジアン(rad)を用いる。1ラジアンは(180/π)度に等しい。
|
|
ラジアンを用いた三角関数の値は,無限数列を用いて求められる。この無限数列の計算をコンピュータ内部で行うことで三角関数は求められている。
ActiveBasicの「Include\basic\function.sbp」の中の「_Support_tan」関数を見ると,「For i=19 To 3 Step -2」という部分があるが,ここがそれに相当している(多分)。
余談だが,ラジアンを使うと三角関数の微分・積分も可能になる。
(例)x-y座標※において,50度の方向※を向いている時に長さ7だけ前進した。移動後のx座標,y座標の値はいくらか。
(答)右の図のように計算できる。
注:sin および cos の値は,Windowsの電卓を用いて出しました。 |
y = tan x (x はラジアン,-2/π ≦ x ≦ 2/π)のとき,x = Tan-1 y と書き(「-1」は「-1乗」ではなくただの記号としてみて下さい),x を y のアークタンジェントと呼ぶ。アークサイン・アークコサインも,x の範囲をそれぞれ -2/π ≦ x ≦ 2/π,0 ≦ x ≦ π に取れば同様に定義される。
アークタンジェントは,よく円周率の値を求めるのに用いられる。tan 45° = tan(π/4) = 1 であるから,π = 4 Tan-1 1 となる。
BASICでは,アークタンジェントは Atn と書かれる(Cなんかではatanと書く)。ActiveBasicの場合,アークサイン・アークコサインは標準では計算できず,以下の方法を用いる。