次の文を見て下さい。
#prompt Print "10-3"
Lesson 1の場合は,単に「10-3」のように書いて数式を計算させるものでした。
しかし今回は,「10-3」を「"」(ダブルクォーテーション)でくくっています。
これを実行すると,
10-3
と,書いた内容そのものが表示されます。
このように,「"」でくくられた部分は,間に書かれた文(文字の並び)そのものを意味します。
プログラムにおいては,このような文の部分を文字列と呼びます。
もちろん,次のようなことも可能です。
#prompt Print "ABC"
(結果は自分で考えるか,実際に実行して試して下さい)
ちなみに,文字列にも変数があります。数値型変数に対して文字列型変数と呼ばれています。 文字列型変数であることを表すためには,変数の型(Lesson 3)を「String」にします。つまり,
#prompt Dim A As String A="Sinryow Game" Print A
実行結果は
Sinryow Game
です。このように文字列も変数に格納できます。
文字列型変数には,引き算・掛け算・割り算はありませんが,足し算はあります。例えば
#prompt Dim A As String, B As String A="Sinryow Game" B=A+" Home Page" Print B
実行結果は
Sinryow Game Home Page
です。
ただし,"Sinryow"+7 のように,文字列と数値の足し算は出来ません。この場合の扱いはLesson 11を参照して下さい。
「文字列型変数でも "Sinryow Game"-"Game"="Sinryow" とか "Sinryow"*4="SinryowSinryowSinryowSinryow" とかできるだろ!」とかつっこまないで下さい。細かい説明はしませんが,そういったことはコンピューターの性質上面倒なのです。文字列の特殊な処理についてはLesson 11・Lesson 21で説明します。
【補足】
Print文には,1文で複数の式を表示する方法があります。
Print A;B ・・・スペースを挟んで2つの数値または文字列を表示する。
Print A,B ・・・タブを挟んで2つの数値または文字列を表示する。
例えば
#prompt Print "["; "]" Print "["; 5; "]"
の実行結果は
[_] [_5_]
となります。(「_」はスペース)
問5 次の計算のうち,不可能な計算をすべて選べ。
(1)
#prompt Dim A As Integer, Z As Integer A=30 Z=A+45 |
(2)
#prompt Dim B As String, C As String B="Usagi" C=B-"Usagi" |
(3)
#prompt Dim R As String, Z As Integer R="ActiveBasic" Z="Sinryow"+R |
(4)
#prompt Dim B As String, C As String B="文字列" C=B*3 |