BASICとは,もともと
Beginners' All-purpose Symbolic Instruction Codeの略語で,初心者でも分かりやすく,幅広いプログラムを作れるような言語,ということです。(簡単に言えば)
(もちろん,basic(基礎の)という単語に引っ掛けているんでしょうけど。)
過去のBASIC(N88BASICなど)は,MS-DOSの時代にはまだ良かったのですが,Windowsでは出る幕がすごく薄い言語になってしまいました。
というのも,MS-DOSがCUI(Character User Interface = 文字だけで動作を操作。「MS-DOS プロンプト」でファイルの操作などをすべて行う感じ)なのに対して,WindowsはGUI(Graphic User Interface = マウスなどで視覚的に操作を行える。Mac OSなどもこれにあたる)なので,それまでのBASICがあまり適さないからなのです。
なお過去のBASICプログラムを使用できるWindowsのソフトも多数作られていますが,これらはMS-DOSなどのCUIのOSで動かしたかのようにWindowsでプログラムを実行できます。(ベクター http://www.vector.co.jp/ などで入手できます。)
しかしActiveBasicは,BASICをもとにしていますが,先程述べたようなCUIプログラムを実行できるだけでなく,それに加えてWindowsのGUIプログラムが作成できるようになっています。
ただし,このStart-BASICでは,序盤はCUIのプログラムのみを作成することを前提に話を進めていきます。基本的なことは比較的単純なCUIで学び,GUIへは後から拡張してゆけばよいのです。(GUIプログラムの作成についての解説は,7章からになっています。) 本書ではプログラムの基本的な考え方を学んでいただくことを主眼としていますので,その点ご理解下さい。