Lesson 4 - 文字列の表示

次の文を見て下さい。

#prompt
Print "10-3"

Lesson 1の場合は,単に「10-3」のように書いて数式を計算させるものでした。
しかし今回は,「10-3」を「"」(ダブルクォーテーション)でくくっています。
これを実行すると,

10-3

と,書いた内容そのものが表示されます。
このように,「"」でくくられた部分は,間に書かれた文(文字の並び)そのものを意味します。
プログラムにおいては,このような文の部分を文字列と呼びます。

もちろん,次のようなことも可能です。

#prompt
Print "ABC"

(結果は自分で考えるか,実際に実行して試して下さい)

ちなみに,文字列にも変数があります。数値型変数に対して文字列型変数と呼ばれています。 文字列型変数であることを表すためには,変数の型(Lesson 3)を「String」にします。つまり,

#prompt
Dim A As String
A="Sinryow Game"
Print A

実行結果は

Sinryow Game

です。このように文字列も変数に格納できます。

文字列型変数には,引き算・掛け算・割り算はありませんが,足し算はあります。例えば

#prompt
Dim A As String, B As String
A="Sinryow Game"
B=A+" Home Page"
Print B

実行結果は

Sinryow Game Home Page

です。
ただし,"Sinryow"+7 のように,文字列と数値の足し算は出来ません。この場合の扱いはLesson 11を参照して下さい。

「文字列型変数でも "Sinryow Game"-"Game"="Sinryow" とか "Sinryow"*4="SinryowSinryowSinryowSinryow" とかできるだろ!」とかつっこまないで下さい。細かい説明はしませんが,そういったことはコンピューターの性質上面倒なのです。文字列の特殊な処理についてはLesson 11・Lesson 21で説明します。

【補足】
Print文には,1文で複数の式を表示する方法があります。
Print A;B ・・・スペースを挟んで2つの数値または文字列を表示する。
Print A,B ・・・タブを挟んで2つの数値または文字列を表示する。

例えば

#prompt
Print "["; "]"
Print "["; 5; "]"

の実行結果は

[_]
[_5_]

となります。(「_」はスペース)

問5 次の計算のうち,不可能な計算をすべて選べ。

(1)
#prompt
Dim A As Integer, Z As Integer
A=30
Z=A+45
(2)
#prompt
Dim B As String, C As String
B="Usagi"
C=B-"Usagi"
(3)
#prompt
Dim R As String, Z As Integer
R="ActiveBasic"
Z="Sinryow"+R
(4)
#prompt
Dim B As String, C As String
B="文字列"
C=B*3

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